読書偏食家

本をジャケ買いするみたいにして選びたい

『異類婚姻譚』 本谷有希子

 

異類婚姻譚

異類婚姻譚

 

さらさら読めるのに、読むのが辛い、奇妙な感触でした。

 夫婦がだんだん似てくるというのは、微笑ましい反面、自分が無くなっていく危機感を感じるものです。でもそんな自分は敏感すぎなのかなー?とモヤモヤすることがあったのですが、まさしくそこを焦点にしてくれた作品で気持ちよかったです。

 自分に素直であれという、最もシンプルで最も大切なことを改めて叫んでくれる本でした!

 

 モヤモヤを形にできる作家さん、ほんとすごいと思う。