読書偏食家

本をジャケ買いするみたいにして選びたい

『四月一日亭ものがたり』 加藤元

 

([か]10-1)四月一日亭ものがたり (ポプラ文庫)

([か]10-1)四月一日亭ものがたり (ポプラ文庫)

 

 ふらりと寄った本屋さんの、「食欲の秋特集」で見かけた本!

 四月一日亭という洋食屋さんを舞台にした連作短編で、設定は大正時代。貧しさや世の激動に翻弄されながらも一生懸命に、強く生きる人たちの姿が鮮やかに描かれています。

 

 章立てのタイトルはひとりひとりに因んだ四月一日亭のメニュー。

  あまりその料理の描写は無く、付随する記憶がほろほろと綴られるというかんじ。読み応えはあるんだけど、美味しい匂いを期待していたのでそこは少し物足りなかったなー。