『ふたりの文化祭』 藤野恵美
藤野恵美さんの本を何気なく2冊借りてきたら、2冊とも同じ高校が舞台でびっくりしました。こーゆうのって、嬉しい(*´ω`*)
高校1年生の、文化祭のお話し。
爽やかバスケ部イケメンと、物静かで本が大好きな図書委員女子
2人の文化祭準備から当日までの変化と軌跡。
残念なのは、文化祭当日の部分が急ぎ足感があるところ。あれやこれやと急激にいろいろなことが起こりますが、そのことへのショックがあまり無く不自然。
サクサクと描き進められ、チャカチャカと主人公2人の気持ちに大きな変化が起き、
え、、、っと、なんでかな??みたいな。
壮絶な置いてけぼり感。
伏線はあったから理解はできるけど、気持ちの変化をもう少しじっくり表現して欲しかった。強引過ぎる。
良かったのは、「わたしの恋人」もそうだったけど、親子関係の悩みをものすごくストレートに分かりやすく、恐れず描くところ。
そして、親は親、子は子だよ、という自立心と自尊心を奮い立たせ、厳しく温かく縮れた気持ちや伸びきったプライドを
それは例えばピザ生地をこねて成形していくみたいなかんじに
まるくまるく整えてくれる、ところ。よかった。
この作品には不満があるけど、
藤野恵美さんはとても良いなと思いました。もっと読もう٩( 'ω' )و