『ガラスの麒麟』 加納朋子
- 作者: 加納朋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/06/15
- メディア: 文庫
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うーん。。
少し、腑抜け感のある小説でした。
通り魔殺人で亡くなった少女を巡るミステリーで、
多感な少女たちの心をそれは繊細に描かれているのはいい、面白い。
少し出来過ぎ…つまり、少女期の心がここまで詩的で刹那的なものだというのは、大人の幻想だよー とは思うけれど、的を得ている感覚もある、うまい。
だけど、
それがミステリーの、この作品のスパイスになっているのかというと、そうでもないかな、というのが素直な感想。
面白くなるぞという期待感にスパイスが効いただけで、すっぽかされた。
「犯人」については散々に温め過ぎて、まるで濁った鏡のようによく分からない。
賞を受賞した作品みたいですが、あまり、私は、納得できないなー。