『桜の下で待っている』 彩瀬まる
北関東〜東北が舞台の短編小説。
やはり、彩瀬まるさんは心のもやもやを鮮やかに言葉にしてくれる!
家族に対して日頃抱いている、だけど、距離が近すぎてうまく表現できない、
分からなすぎて存在さえも殺してしまってるかもしれない、
そんなもやもやを、1つ切り出しては言葉にして置いていく、
そんなかんじ。
1話読んでは、ほーーーーっと長い呼吸をして同じようなことがうちでもあったな、どこで感じたんだったかな、って思いが巡る。
嫌なことだったり、どうでもいいことだったり。
家族って、距離が近いからこそイライラしたり甘えたり、人一倍何かと感じることが大きい存在。
家族との些細なことを抱えている人は、もしかしたら癒しになるかもしれないなーと思いました。
朝お母さんと喧嘩しちゃった、って人にぴったりな本かも。