『ぐるぐる猿と歌う鳥』 加納朋子
- 作者: 加納朋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/07/26
- メディア: 単行本
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数ヶ月前に読んだ本なので曖昧な感想ですが。。
ハードカバー版はかなり凝った装丁でかなり期待大で読んだのですが、
物足りなーい!
途中まで物凄くわくわくしました、
誰もが持っている(たぶん)幼い頃の不思議な記憶と、それにまつわる今更感ともどかしさが混ざったふにゃふにゃしたものを、言葉にしてくれるから。
もちろん細部は違うけれど!
で、そんなふにゃふにゃをどう扱って、どうやって完結させるのかなと思ったら、後半からどんどん開けた風呂敷そのままな予感。
急激に襲う失速感、、
で、本当にそのまま終わったー!
謎の少年の正体を、読む人にとっては子どもの創造物だとか子供時代の象徴だとか、いろんな捉え方があるのかもしれないけれど。
でも、そう捉えたところでこの話はすっきりしない。。
私は単に戸籍のない子ども、としか読むことができなくて、それでいいの?!みんなで大切にかくまって、本当にそれでいいの?!?!ていう不安が残ってしまいました。
子供の時の懐かしさや甘酸っぱさを思い出したい時に読むといいかな♡
ハードカバー版しか知らないけれど、分厚い割には行間と余白が多いのでさらりと読めます。