『レインレイン・ボウ』 加納朋子
- 作者: 加納朋子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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おもしろーい!!面白かった!!
人間の描き方が上手い。するりと頭に入ってきて、鮮やか!いいなあ、加納朋子さん♪
そしてミステリー作家だけに、ストーリーも巧妙。トリックというほどの入り組んだ謎ではなく、ボタンの掛け違え(悪い意味じゃなく)的な、ひとつ違って全てがぽろぽろと違ってしまって、終いには目の前に違う景色が広がっちゃって…そんなかんじ。
でも、現実ってそうだと思う。
こんなはずじゃなかったのに…的な。
だから大層なミステリーが面白い反面あまりリアリティが無く、探偵なんて本当にいるの?と思ってしまうのに対して、
加納朋子さんのミステリーは職場の同僚の出来事、というかんじ。
特に本書はその色が濃かったー!
そして主人公が高校の部活仲間という点がまた良かった。こーゆうの大好き(*´ω`*)
高校の時はひとつの白球をみんなで追いかけたものだけど、
人生人それぞれ、みんな違う道を求めて歩んで…
っていうやつ。
それなりに成長してから振り返る高校時代も、また、太陽の匂いがしてくすぐったかったり。
青春と、青春その後。
本当に人生人それぞれだし、人生はひとつなんだよね。
あー楽しかった!