読書偏食家

本をジャケ買いするみたいにして選びたい

『金曜のバカ』 越谷オサム

金曜のバカ

金曜のバカ


図書館の、ティーン向けコーナーが割と好きでよく借ります。その中にあった1冊。

ティーン向けって好きです。この中高生の、子どもならではの強さが眩しい。
それは、若いっていいな〜なんてじじばばのようなセンチメンタルさに近いかもしれません。
ていうかほんと、それなんですけど。
 
さて、1回読もうと思ってた越谷オサムさん。この本はほぼ全てが語り口調で、テンポ良くあっという間に読めてしまったけど、逆にそれが少し疲れました。

ストーリーは、むふふと微笑みたくなる絶妙なかんじ。
だから、そのむふふをもっと落ち着いた文章でじっくり味わいたかったかな。
 
中高時代にあったような葛藤や青さやひたむきさは自然に、でもリアルに描かれていると思います。
でも何か次に繋がる後味は残らず。エンターテインメント性の強い本でした。